健康(6月)-2 散歩

散歩を最大の健康管理のツールと位置付け毎日8000歩を続ける事にしました。

1年と3か月たった今でも、この習慣は毎日続いています。

在職中は、通勤途上だったので続ける事は容易かったのですが、はたして近場で

飽きずに継続する事ができるのか?

まず、無理しない事を考えました。在職中の1万歩が必要か否か。

参考にウォーキングの本を読み8千歩で十分と書かれていたので目標を下げました。

結果的に、何も目的が無い中で毎日1万歩は少し厳しい事を実感し、8千歩だから

続けられたと思います。

幸い私の住まいは都会とは言えない少し歩けば山があり川もある土地なので

8千歩の範囲で、行ける場所は、自分の家から360度探して、毎日違う

ルートを歩きました。

ある時は、山道を、鳥のさえずりを聞きながらある時は、大きな川土手の広々と

した景色や土手の桜を見ながら、また小さな小川に沿った小道や、今まで

知らなかった竹林の小道を抜けると思いもかけない場所に出たり、長く住んで

きた地元の町なのに、こんなに知らない場所があると毎日が新鮮でした。

写真は好きなので、バッグの中にカメラを携えて、きれいな景色や季節の花々を

見つけるとカメラを向けていました。

地図をコピーして、自分が通った道を赤鉛筆で塗っていきます。

すると、自分の家を中心に放射状に血管のように、線が描かれて行きます。

それも最初のうちは楽しみの一つです。

今までなら、市役所やちょっとした用事は車を使っていたのが、どうせ8千歩

歩くのだからと、徒歩に切り替えていき車はめったに使わなくなりました。

記録したり測ったりという事も励みになります。

以前から使っていた万歩計ですが、1週間分は、遡って表示できます。

ただそれでは、意欲に結びつかない。

データ自体は1か月分程度保持できるので、1か月ごとにパソコンにデータを

吐き出し、専用のソフトで表やグラフとして管理できます。

また、鉛筆で記入していた散歩ルートですが、スマフォでも記録できます。

GPS機能を使いGoogleMapで、歩いたルートを毎日記録できるのです。

歩きに限らず、車でも電車でも地図上に記録されて行きます。

体重も、スマフォと連動したヘルスメータで、毎日記録し、1年間順調に

低下していく様子をグラフで確認していました。

こうした事は、やるきを出させてくれるものです。

しかし知らない道を開拓すると言っても歩いて行ける範囲は限られています。

恐れていた飽きが少しづつ忍び寄ってきました。

また、「退職したひまなおじさんがいつも近所を歩いている」と思われないか

などと今まで感じなかった気持ちが急に襲ってきたりしました。

町を歩いていると皆、働いています。

みんな目的があって、動いているのです。

それに比べて私は、何かただふわふわと町を漂っているのです。

歩く景色も同じ町の中なので、それほど変わり映えしません。

電車に乗って以前のように都心に出たい。

無性にそう感じるようになりました。

たまには、そうしました。

新宿や渋谷に行き都心を散歩する。これは地元を歩き回るのとは違う

楽しさがあります。

しかし、小遣い1万円だと、電車賃がばかにならない。

以前のように定期があるわけではないのです。

定期はなんとありがたいものだったのか。

地元を歩くだけなら8千歩であろうが1万歩であろうが、お金はかかりません。

そうこうするうちに、無理やり目的を作る事にしました。

図書館です。

近くに、分館があるのに、わざわざ中央図書館まで、歩いて30分かけて

いくのです。

往復で1時間、中を歩き回るので、ちょうど8千歩程度になります。

こうして、毎日、中央図書館まで徒歩で「通勤」する事になりました。

図書館にいけば、似たようなおじさんたち(老人かな)がたむろしてます。

気に入った本を探し、時には館内の喫茶店でお茶を飲む。

大した出費ではありません。

おにぎりをつくってもらって通った事もあります。

そうして、決まったルートを歩き毎日図書館に通う事が、習慣として定着

しました。

これができなくなったのが、今年です。

コロナの蔓延、緊急事態宣言の発令で図書館も長期閉館となりました。

しかたなく図書館までの同じ道を、ただ通り過ぎるだけのために、毎日

歩き続けました。

これもつらいと言えばつらかった。

ただこの時は、別の目的がありました。

マスク探しです。

経路上の、いくつかのドラッグストアで、毎日、マスクやアルコール

除菌液、時には小麦粉など、頼まれたものを小まめに探すのが日課になりました。

マスクも市中に出回りようになり、今度は日用品の買い物を私が一手に引き受ける

ようになりました。

買い物も密にならないように、一人で、家族を代表して、書かれたメモをもとに

すいている時間帯に、散歩の最後の時間に、あてるのです。

多少の意義は認めてもらえるかと感じながら買い物を続けつつ、最近は図書館も

部分的に開館しているので図書館通いも再開しました。

ただ、長いをされないように椅子などが撤去されているので立ち読みです。

それでも、毎日図書館に通う今の私です。

 

 

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