家族の絆、友人との繋がり(7月)

遅くに帰宅し、朝早く出勤する毎日でした。

土日には家族と接する事はありますが、これが今、毎日、朝から晩まで家にいる。

今までは時間がなくて話さなかったような事も、話す機会が増えお互いの絆は

深まるのか?

家族との距離をどうとらえるか、人によりざまざまと思います。

世間でよく言われる地域に繋がりを持たない夫が、退職後は常に妻の後を

金魚のフンのようについてまわるそんな風にはなりたくないと考えていました。

いわゆるぬれ落ち葉ですね。

また、好きでもないテレビ番組を無理して一緒に見て一日を過ごすような事も

したくない。

ただ、次の仕事が見つかるまでは、自分は働かず、妻だけが家事に追われている

状態も良くない。

それで朝食を終えると、まず食器洗いや片付けは、自分の仕事として3食、キッチンに

向かいます。

その後は少しは自分だけのの独立した時間を持とうと考え、リビングを離れ一人で

部屋にこもりじっくり時間をかけて新聞を読みます。

この他にも、すでに書いたように、毎日2時間以上は散歩に出ています。

午後になっても、見たいTV番組はそれほどありません。

結局、これで一日は過ぎていきます。

妻は、空いている時間はテレビの前です。

ゆっくり話し合う時間なんてそれほどありません。

かって、毎日を仕事に追われるそのわずかなひと時に、かわす会話の方がずっと深くて

意味があったような気がします。

私が仕事を辞めた時、専業主婦である妻も何か張り合いがなくなったような

事をいっていた。

考えてみると妻は、結婚のため、仕事を辞めて以来、一時を除き、ずっと家に

いる。

最初は、今の私と同じように、虚しさがあったのかもしれない。

それに長い間慣れて今がある。

同じ退職後でも、夫婦とも仕事を持ち忙しく充実した毎日を送っている友達も

いる。

一方で、仕事なんて全然未練が無い。この自由な時間のために、今までがまんして

仕事を続けてきた。待ちに待った自由な時間を、夫婦でいつも次の旅行のプランで

盛り上がる友もいる。

一番中途半端なのが自分かもしれない。

何かわからないけど不機嫌になり、周りの家族までつまらない気分に巻き込むなんて

と思うのだけど、抜け出せない。

再就職するまでは、このままかもしれない。

でも、逆にもしかしたら今この時が本当に自分と向き合っていて、今まで働いていたときは忙しさに紛れて現実が見えていなかったのかもしれない。

自分が本当に充実したと感じる納得できる習慣てなんだろう。

退職直後には、友人知人との付き合いも、結構あったけど、このコロナでの自粛の

中で家にこもり何もできない事が一層気分を沈ませる。

今まで疎遠になっていた友人たちとも、再び酒を飲んだり、旧交を温めようと思っていたが、これが意外と、こんなに時間があったのにほとんど実現していない。

忙しい中、わずかな時間を見つけて、友人との時間を過ごす。

そのことに価値を感じていたのかもしれない。

とは言え、1年が過ぎるこの頃、コロナで街に出れない中で、何人かの友人とオンライン飲み会で久しぶりの時間を過ごすことができた。

大きく減った小遣いも、無制限な付き合いにブレーキをかけているかもしれない。

そんな中でオンラインはリアルにかなわないけれど、経済的にも、距離が離れていても

帰宅を気にせず気軽にできる手段である事を発見できた。

毎日の散歩の2時間、コロナも少し落ち着いた今、最初の約15分、1500歩あたり

まで、妻と二人で歩く。