出版(8月)-5
編集
契約後、出版社からはしばらく連絡がありませんでした。
編集者との接点や、本を作り上げていくプロセスも楽しみにしていたのに、だんだん
この企画に不安がつのっていきました。
しばらくして、電話がかかってきました。
編集の方が、体調を崩してしまい、担当が変わったとの事でした。
その事のお詫びと、電話の方が、今後引き継いでいく事を、時間をかけて説明してくれました。
何だか変だと思っていたことが、その背景がわかり安心しました。
引き継がれた方は、とてもしっかりした方で、これからどうしていくのか方向も
はっきり説明いただけました。
こちらの考えも伝え、電話で何度もやり取りを重ねました。
やっと本を作っている実感が湧いてきました。
切れ目をつけることなく書き上げていた元の原稿に、コンピュータの進化に沿って
時代を区切りセクションをわけ、変化をわかりやすくしました。
大型コンピュータの時代、ネットワークの変化、PCの時代、ダウンサイジング、
モバイル・クラウドの時代と自分の経歴とも絡めてわかりやすい章立てを作りました。
冒頭では、コンピュータの基本要素、ハードの各構成とソフトウェアについて比較的
丁寧に説明し、後の章では、どの要素が変化したのかを説明しました。
もちろんメインは、社会はどう変わったかその変化が自分にどうふりかかったか、
を気持ちも交えて表現する事です。
各章のはじめには、その当時の時代背景がわかるような一文、自分自身のポジションなどの変化を加えました。
各章毎に、冒頭のハードウェア構成図に、その時代の変化を加えた図をそれぞれ
挿入してもらおうと、WORDで苦労して作図し、送りましたが、これはもっと早く
言ってもらわないと今からでは費用がかかってしまうと言われました。
これは、読者の理解を助けるためには、有効かと思ったのですが、時間がかかりすぎて
お願いするのが遅くなったのが原因ですが、やむを得ないと諦めました。
そうしてやっと原稿の修正を終え、出版社に送ったのは8月の末になっていました。