出版(8月)-1
8月のメイントピックは「出版」です。
これは退職後の1年の中で、心の中では大きなウェイトを占めています。
とは言え、自費出版のような形で、ごくわずかの部数を印刷したに過ぎません。
でも、形に残るものだし、何か落ち着かない心の置き場所の無い老後生活の中で
気持ちを湧き立たせ、1年間前に進む気持ちをつなぎ留めてくれました。
私の中での始まりは20年以上前に遡ります。
当時、仕事で壁につきあたっていた中で、ある出版社の「キャリアパス講座」という
企画に参加していました。
今の仕事で、同じように限界を感じていた人たちが集まり、会社だけに頼らず、あるいは独立して何かを始める力をつけようと集まり、例えば「本を書く」あるいは、「起業する」など、いくつかのテーマごとに、講師を招き講義を聴くだけでなく、質疑応答、自分でテーマに沿った発表を行いまたメンバーで議論するなど1年の中で何度かの集まりがありました。
その頃、文系出身ながら、企業の情報システム部門に勤務しており、理系的な仕事と少し距離感を感じる中で、情報システムと社会の関わりの観点で、文章をまとめた記憶があります。
講座が終了した後も、メンバーの皆さんとは異業種交流会として、何度も会合を重ね
ましたが、次第に付き合いも無くなっていきました。
ただ、この時、仕事に対する愛着と同時に感じる違和感のようなものを表現した経験が心のどこかに残っていたんだと思います。
その後、20年以上、同じ情報システムの仕事を続けていた中で、社会も、情報システムの仕事も大きく変わっていきます。
仕事は、都度細かくメモを取り、記録に残していたので、この仕事と社会の関わりも、時代とともに変化してきた事を感じ、自分がその中でどう立ち回ってきたのかも
含めてまとめてみようと思いました。
古いノートをめくっていつから、具体的なストーリーや、出版までのプロセスを考えていたか調べたところ、2016年4月にありました。
テーマ、ストーリーや出だしの文章まで書かれていました。
私が以前から、かかさず読んでいたコンピュータ関係の雑誌で、コラムなどを担当されていたある編集員の方に、大まかなストーリーと出版依頼を送ったのがよく17年、
返事はありませんでした。
ノートには、他にもビジネス系や技術系の出版社の名前が、あげられていましたが
これ以外には、実際はアプローチしませんでした。
職場で出版に詳しい人がいて何度か相談した事があります。
出版社の入り口付近には、本を出してほしい人たちがうろうろしていて社員たちは逃げるように社内に入っていくと言っていました。
それもどうかなと思い躊躇したかもしれません。
退職する数年前だったか、別の出版社ですが、自分史を募集していたので、応募しました。
当選すれば、賞金とともに、本として出版する事が出来ます。
しかし、結果は落選でした。