退職後の生活設計(4月)
「退職後をどう過ごすか」は本来、仕事を辞める前に考えておくべき事でした。
ただ、私の場合、やり残した事があり、退職ぎりぎりまでその仕事に
かかりっきりで、有給休暇も使い切らずに、最後の日を迎えました。
その日も、身の回りの机の整理、倉庫に残した書類や、パソコンやサーバーに
残したドキュメントの整理、処分が終わらず定時を過ぎて、周りの職員が
私の送り出しのために待っている状態でした。
皆に送られて職場を後にしても、また翌日ここに来ても何の不思議もない
そんな気持ちでした。
でも実際、次の日が来て職場に行く事はなく、その次の日も、その翌日も同じ日
が続きます。
私は、今までも手元にノートを置き、色んな予定を書き込む事が多かった。
特に、夏休み、冬休みを前にすると、さあこれから何をしようかと
気持ちに任せて様々なプランを書き込みます。
今、そのノートをめくって1年前の書き込みを見ていると、そんな休みの前と
同じような気持ちでこの退職に入っていった様がよみがえってきました。
退職を迎えてそんなに寂しさは感じていなくてむしろ解放感のような
軽やかな気持ちでした。
毎週末、通っていた体育館からの自転車での帰り道、下り坂でなぜか鼻歌が
出ていました。
明日、起きる時間は自分で決められるんだ。
ちょうど4月、桜の季節です。私は毎日のように、カメラをぶら下げ近くの
花見スポットへ出かけていました。
生活の軸を作る
退職後、最初に考えた事は、やはり生活していけるかどうかです。
年金はいくらでるか。貯金はいつまでもつか。仕事はいつから始めるか。
ただ、せっかくの自由時間、すぐに働かなくてももう少し好きな事を
したいし、周りに片付けなければならない事もある。
とりあえず、7月までの3か月程度は、自由な時間の中で生活を見直そうと
考えました。
ただ毎日、テレビの前で横になって時間を過ごすのはやめようと思い
3つの事をなんとなく決めました。
一つは、リズムを維持する事、起床時間、睡眠時間はきっちりで無くとも
決めて置きなるべく守る。毎週1回通っていた体育館は続ける。
通勤で1日1万歩以上歩いていた習慣も、そのままで無くても何とか維持
しよう。
読んでいた雑誌も継続する。
二つ目は、せっかく時間があるのだから新しい事、今までできなかった事を
始める。
本を出したり、自分の興味のおもむくままに、調べたい事にライフワークで
取り掛かる。
できればやりがいのある仕事に巡り合う。
三つめは、止めていた事、やりたくても出来なかった事を復活させる。
写真や読書、天体観測、山など。
漠然としているけれど、これらを生活の軸にしていこうとしました。
2019年4月の事です。1年たった今、どう振り返るか?
その前に、1か月後の19年5月のノートに書かれている事を見てみると
いくつかもう愚痴のような事がかかれていました。
・以前のペースを維持するのにきゅうきゅうとしている。
・時間があるはずなのに、何もすすまず効率がわるい。
・家族との時間を大切にと思っていたが、意外と対話は少ない。